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2012年5月 1日 (火)

トゥアン・カンジュン・マショウマさん

隣のプトゥさんから聞いたプトゥさんのおじいさんの話。

話の前提に、ちょっと歴史の講義です。
1945年8月15日に日本が太平戦争に敗れると、8月17日にはスカルノがインドネシア独立宣言を行いました。
すぐに植民地支配を回復しようとオランダ軍が舞い戻ってきて、インドネシア独立戦争がはじまりました。
このとき、インドネシア全土で約1,000人の日本兵が帰国せずにインドネシア軍ととも戦いました。

バリ島でも激しい戦闘があり、現在国際空港の名前にもなっているグスティ・ングラ・ライ中佐が率いる100名余りの部隊が降伏せずに全滅した話は有名です。
その中に12名の残留日本兵が含まれていたことはこちらでもあまり知られていない話です。

プトゥさんの実家はバリ島の西部、ヌガラです。おじいさんはヌガラで農業をやっていたそうです。
あるとき村に「マショウマ」さんという日本人の敗残兵が逃げ込んできて、プトゥさんのおじいさんが数日かくまったそうです。

すぐに、オランダ軍が迫ってきて、村々で敗残兵狩りをしているとの情報が伝わってきました。

「マショウマ」さんはプトゥさんのおじいさんに

「オランダ軍に殺されるくらいなら、良くしてくれたあなたに殺して欲しい。」

と頼んだそうです。そして、また、

「ワタシを殺してくれたら必ずお礼をします。」

と言ったそうです。
もちろん初めは断ったのですが、最終的におじいさんは「マショウマ」さんを殺して、丁重に葬ったそうです。

その後、プトゥさんのおじいさんに時々「マショウマ」さんがのりうつり、「イタコ」のような能力に開眼したそうです。

多くのご遺族の方々に、亡くなった方の思いを告げたそうです。

「マショウマ」さんがのりうつったときには、日本語も流暢に話したそうです。

そのおじいさんもすでに亡くなっていて、能力の真偽は確かめようもないです。

「マショウマ」さんの墓石には「トゥアン・カンジュン・マショウマ」というインドネシア語とともに漢字で本名も刻まれているそうです。

「トゥアン」は最上級の男性に対する代名詞。「カンジュン」は神に仕える者という意味です。

近くワタシも「トゥアン・カンジュン・マショウマ」の墓所を訪ねたいと思っています。

プトゥさんの話では「マショウマ」さんのご遺族の方はすでに墓参されたそうです。


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コメント

マショウマさん、日本でもめずらしい名前ですね。

バリで日本語の上手な おじいちゃんに出会った時は

心が痛みました・・・

>「トゥアン」は最上級の男性

女性は何て言うのですか?

投稿: 下宿家 | 2012年5月 1日 (火) 10時54分

下宿屋さんコメントありがとうございます。

マショウマさんはおそらく、「松山」、あるいは「なんとか翔馬」などが
地元の人達の発音でなまってしまったマショウマとなったのだと思われます。
墓石には漢字が書いてあるそうなのて、いずれ行って確認してきます。

女性の場合はニョナといいます。

投稿: romo | 2012年5月 1日 (火) 11時40分

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